努力は必須?

昨日の日記では、ビジネスの場面で生き残っていくためには努力が必要だという結論でまとめました。けど、その後に2006-02-12 - 思っているよりもずっとずっと人生は短い。を読んで、また少し考えさせられました。

今のソフトウェアエンジニアリングはふつうの人に辛すぎる。ここで言う「ふつうのひと」とは、たとえば「基本的に自分で本を買わない」「就業時間以外はプログラムを書かない」ようなひとだ。

これには同意。Webでも雑誌でも何を見ても、「これからこの業界で生き残っていくためには、常に努力する姿勢が必要である」みたいなことを書かれています。言い換えると「常に努力する姿勢がない人は、生き残っていくことすらできない」ということでしょう。他の業界と比べると、これは確かにせちがらいといえると思います。

時間外労働を対価なしに行うひとだけが報われる社会を、そして何より、そのような社会を留保なしに肯定する人たちを、私は認めない。

これは要するに、「時間外労働を対価なしに行うひとだけが報われる社会」ではなくて、「時間外労働を対価なしに行う人はより報われ、ふつうの人でもそこそこ報われる社会」であるべきだということかな?

このような社会、つまりふつうのひとたちでもそれなりに報われる社会になることが理想だとは感じていますが、実際問題難しいと感じています。技術の進歩が他の業界に比べて格段に早いので努力しないと(努力しても?)取り残されるし、努力しない人の代わりは中国とかインドの安価な労働力がありますし。

もちろん、そういう社会になる仕組みを作り上げることも業界全体の活性化にとって大事なことだと思います。しかし、正直自分のことで精一杯でそこまで手が回りません。今後も、まずは自分がやれることをこつこつとやっていこうと思っています。