Atlassian Team Playbookを自分なりにまとめてみたよ(ヘルスモニター)

Atlassian Team Playbookなるものが出てました。なんかよさげな感じはあったのですが、イマイチ頭に入ってこなかったので、自分なりの解釈を含めてまとめてみました。

ja.atlassian.com

まずはヘルスモニターから。気が向けば、残り2つの要素(プレイ / ゲームプラン)についてもまとめてみようと思います。


以下、[ikikko]というタグ付けした箇所が、自分がまとめたところです。

チームの関連

このガイドでは、まずはヘルスモニターというもので、チームの全体像・健全性の基準を定めようと言われてます。ヘルスモニターは、以下の3チームに対してそれぞれ定義されています。

リーダーシップチーム
あなたは、影響力があり長期的なビジョンや高いレベルでの取り組みに関係し、意思決定することができる。プロジェクトで実際に作業をすることはないが、メンバーをまとめる役目にある。
プロジェクトチーム
新しい機能をリリースしたり、「ビジネス」をするための戦略的なプロジェクトを提供したり、新しいものをローンチさせることで、お客様のためになる素晴らしい成果を出すことがあなたの使命である。
サービスチーム
技術職かそうでなくても、作業量が多くリスポンスの質が重要になる役目。あなたの仕事は、キューが必要で1日または1週間で処理できる量が限られている。

[ikikko] 3チームの関連は、ざっとこんなものかな。厳密には、一方向じゃなくフィードバックループなどもあるでしょうが、ややこしくなるので図からは割愛。
https://cacoo.com/diagrams/muQhHdWAovRSRLTm-78E1E.png

なお、この3チームの分類は、スキルセットや専門分野によるものではなく、仕事の成果や仕事を生み出す手段での分類とのこと。2018/06時点だと3チームですが、今後増える可能性はあるよと(参考:このサイトにはチームのタイプが 3 つしかありませんが、それはなぜですか?)。

各チームの説明

各チームには、「フルタイムオーナー」や「価値と指標」といった、チームに必要な8つの属性が定義されています。ただ、属性を単に眺めてても右から左に流れていってたので、無理矢理にでもまとめてみました。

[ikikko] まずは、リーダーシップチーム。「チーム」と「成果物」、あとは両方にかかる「全体」的なものと、属性を3つに分類してみました。各属性の細かい説明については、Atlassianのページを参照してください。

https://cacoo.com/diagrams/muQhHdWAovRSRLTm-466E3.png

[ikikko] 次に、プロジェクトチーム。リーダーシップチームと属性がかぶってるやつも多く、構成は大体似たり寄ったりな感じにまとめられました。

https://cacoo.com/diagrams/muQhHdWAovRSRLTm-04E45.png

[ikikko] 最後は、サービスチーム。これが結構迷った。特に、サービスにかかりそうな「サービス指示書」「サービスレベル」。どう違うかがイマイチわからなかったのですが、「サービス指示書」が横軸的にスコープを表すもので、「サービスレベル」が横軸に対して縦軸的にレベルを表すものとしてみました。

https://cacoo.com/diagrams/muQhHdWAovRSRLTm-F9F9F.png

チームごとの属性の差分

リーダーシップチーム vs プロジェクトチーム

↑でちょっと触れたように属性が結構かぶってて、6/8は一緒でした。違うのは以下。

チーム チームに対する属性 成果物に対する属性
リーダーシップチーム チームのまとまり 意思決定
プロジェクトチーム フルタイムオーナー 概念実証

[ikikko] 以下、それぞれの差分に対する考察。

チームに対する属性の差分は、リーダーシップチームとプロジェクトチームで、構成メンバーの役割が多いか少ないか、とか?プロジェクトチームでは、プロジェクトの責任者であるオーナーだけでなく、日々作業を行ってる人などもいるはず。そういう中で、オーナーがしっかりフォーカスして役割を果たすことが重要になってくるから、必要な属性として「フルタイムオーナー」が出てくるのかなと推測しました。

成果物に対する属性の差分。これは、そのまま成果物の性質による差分でしょうね。リーダーシップチームの成果であるビジョンは、まあ「意思決定」を早くして進めることが大事ですよね。一方、プロジェクトチームの成果物はある程度具体的に見える・体感できるものになるはず。その成果物を、適切に「概念実証」を進めて顧客からのフィードバックを得ていくことが大事。

似たり寄ったりな理由は、成果物がビジョンなのかプロダクトなのかであって、どちらも成果物を創造するというプロセスは一緒だからなのかなとか思ったり。

リーダーシップチーム / プロジェクトチーム vs サービスチーム

ちょっとこれは、差分が大きすぎて比較はあまりできそうにない。その中でも大きな違いは、サービスチームでは「効果的なパートナーシップ」や「顧客中心」といった、「チーム」以外に関係者が増えるところ、ですかね(もちろん、前者2つのチームでも顧客が大事でないとは言わないけど、属性としては入ってない)

[ikikko] 「効果的なパートナーシップ」は、サービスを提供しようとなると、より広範囲なカバーとしてパートナーが必要となる場面も出てくる、ということかな。「顧客中心」については、サービスチームが最終的に顧客と一番密接に関与するから、とかかなあ。


以上、自分の頭の整理も兼ねて、Team Playbookで紹介されている要素について、まとめてみました。少なくとも自分の中では、なんとなく整理・分類できた気はします。この上で、ヘルスモニターを実施してみれば、どの系統が弱いのかがより分かりやすくなる・・・のかな。例えば、「フルタイムオーナー」や「バランスの取れたチーム」などチーム面が弱い傾向にある、とかとか。

もちろん、もっと別の適切な分類もあるとは思います。というかあるはず。特に、サービスチームについてはかなり怪しい。というわけで、こういう分類がより適切じゃない?とかあれば、ぜひぜひコメント・フィードバックください!