問題発見力とビジネス

ページが見つかりません:@niftyから。ここでは、ある問題に対する関わり方という観点で、問題解決力と問題発見力という二つに分類しています。

問題解決に適した人は、きっと以下のような特徴をもった人ではないかと思います。

 ・頭がいい
 ・事前に試験範囲がわかっていて、勉強さえすればテストはけっこう得意
 ・本を沢山読んでいて、必要な知識はどの分野の文献を読めばいいのかすぐにわかる
 ・どんな典型的な問題でも一目見ただけで3通り以上の解決策を瞬時に思いつく
 ・行動力がある。少なくとも非常にくだらないことを真面目に計算したり考えたりするのに労力を厭わない
 ・学習能力が高く、しかも新しい知識へ適応するのが早い
 ・専門用語や専門知識に詳しい

問題発見力の高い人は、きっと以下のような特徴をもっているのではないかと思います。

 ・頭がいい
 ・あまり口を開かないが、時々鋭い質問をする
 ・落ち着きが無い。つねにきょろきょろしている
 ・人の話を聞かない
 ・人の話の腰を折る
 ・「それはなぜですか?」という質問が多い
 ・知識そのものには興味がなく、仕組みや本質的なメカニズムに興味が集中している
 ・自分の専門分野以外のことも積極的に勉強しようとするが、本質さえ解れば満足なので深入りはしない
 ・専門用語をあまり知らない
 ・自分の経験しか信じない

この二つの能力が違うものだということは分かっています。また、これ以外にもいろいろ分類方法はあるでしょう。

ふと考えたのが、問題解決力をさらに二つに分類できるなと。答えが定められた問題を解決する能力と、答えがあるかどうか分からない問題を解決する能力の二つ。学校での教育は前者の解決力を伸ばすことに注力していますが、実際に社会人として必要とされるのは後者の解決力の方であり、このギャップが教育における問題点なのかなとも。

とまあ、上記のことは本筋ではないのでこのへんで。


問題解決力と問題発見力のビジネス的ニーズについて、ネタ元では、

最近流行りの「アイテーアイテー」で同じみIT企業では、よく「ソリューション(解決案)」と言う言葉が使われます。「ソリューションビジネス(解決ビジネス)」という言葉があるくらいですから、問題解決能力というのは、やはり高く売れるようです。

とも触れられており、これも大体同じ認識を持っています。ただ、一方で

逆に「問題提起ビジネス」という言葉はありませんし、問題を提起してもらってもたいていのクライアントは困るだけです。

だから問題提起をメインにしたビジネスというのはありそうでない分野なのかもしれません。

ともありますが、これにはちょっと疑問符が。俗に言う「コンサルティング」というのは、問題発見力をメインに行う仕事という認識があります。コンサルタントは、相手が(無意識でも)困っていることを発見してよりよい姿を提示してあげるという風に思い描いていたのですが、自分のこのイメージが間違っているのかな?コンサル経験0なので分かりません…


ただし、問題を発見するだけでは不十分で、発見した問題に対する解決策を(大まかにでも)用意してこそビジネス的な価値が生まれるとは思っています。問題を発見したはいいけど、それに対してどうあがいても解決できない…では意味がないでしょうし。

あ、でも問題に対して限界が分かれば以降に注力すべき部分が明確になるから、それはそれで意味があることなのでしょうか?例えば、ある会社がある分野に弱いならば、そこに無理に参入せずに外注、もしくは撤退するという決定を行うという具合に。これはこれで、外注や撤退という解決策を提示したことになるのかな…

他にも、できないことが分かると学問的に価値がある場面は案外多いのかも。フェルマーの最終定理とかチューリングマシンの実行停止問題とか。


うーん、いつものことながら書いてるうちに要旨がぼやけてしまいました。結論として、「問題発見力は、コンサルティング業務でビジネスに生かすことができる。問題発見力をビジネスに生かすためには、(撤退などのマイナスソリューションも含めて)大枠の解決策を提示できる必要がある。」という感じかな。