Sap2SvnPluginリリース!
色々考えたあげく、とりあえず公開しておきます。Shibuya.trac新年会で発表してから1ヶ月近く経ってしまいました…orz
ダウンロードはこちらから:Sap2SvnPlugin.zip
概要
チケット更新のタイミングで、SAP(R/3)サーバにアクセスし(1)、SAPの移送依頼番号に紐付くオブジェクトを抽出してSubversionにコミットする(2)プラグインです。コミットされたオブジェクトは、Tracのリポジトリブラウザを介して参照することができます(3)。
主な機能
- チケット更新と同期した、SAP関連オブジェクトの自動コミット
- チケット・コミット対象オブジェクトの相互リンク
- チケット更新と同時に、コメントとしてチェンジセットの番号を追記
- コミットと同時に、コミットログとしてチケット番号を追記
前提条件
- pywin32、またはTrac Lightningがインストール済みであること*1
- SAPのRFC DLLが用意されていること*2
設定内容
カスタムフィールド[ticket-custom]の追加とプラグインオリジナルの設定[sap2svn]が必要です。[ticket-custom]ではチケット更新時の制御項目を、[sap2svn]ではSAPへのログイン情報を設定しておきます。どちらも、Tracの管理画面から設定可能です。
[ticket-custom]
- released : SAP上のオブジェクトがリリース済か否かを判定するチェックボックス。このチェックがされたタイミングでのみSAPサーバにアクセスする。
- transport : SAPの修正対象オブジェクトを識別する、移送依頼番号。
[sap2svn]
- applicationserver : アプリケーションサーバのホスト名またはIPアドレス
- client : クライアント
- codepage : コードページ(デフォルト「8000:Shift_jis」)
- language : 言語(デフォルト「J:Japanese」)
- password : パスワード
- saprouter : SAPルータ
- system : システム
- systemnumber : システムID
- user : ユーザ
- workingcopy : ワーキングコピー(SAPサーバから抽出したオブジェクトの一時保管領域)*3
使用方法
上記の「設定内容」に従って、カスタムフィールドの追加・プラグインオリジナルの設定は事前に行われているものとします。
- 仕様変更・不具合対応に応じたチケットを作成
- SAP上で該当オブジェクトを修正・リリース
- 「リリース済」をチェック・「移送依頼番号」に該当の番号を入力して、チケットを更新
- (自動的に)SAPにアクセスした後に該当オブジェクトをコミット
今後の対応予定*4 *5
ご意見・ご要望がある方は、このエントリに対してコメントするかまでメールいただけるとありがたいです。
なお、諸事情により自分で使う当てがないので、何も要望があがってこない場合は今後メンテナンスされることもないでしょう。誰か一人でも使ってみようかなという(奇特な)方がいれば、できる限り継続して対応したいと思います。