商用版Hudson「InfraDNA's Certified Hudson CI」を試してみました
意外?にも、自分の狭い観測範囲の中では誰も取り上げてなかったので。
@kohsukekawa さんが設立したHudsonコンサルの会社InfraDNAから、「InfraDNA's Certified Hudson CI」 略して「ICHCI」 なるものがリリースされています。
特徴
上記リンクを参考に、ICHCIの特徴を簡単にあげるとこんな感じ。
- 安定版のHudsonを提供
- 定番のHudsonプラグインをプリインストール済み
- 有償のHudsonプラグインを提供(予定)
素Hudsonでは、1に関する別アプローチとして「Community ratings」なる機能もできてますね。どのHudsonバージョンが安定しているかを、ユーザが投票することによって可視化する仕組みみたい。
3の有償プラグインというのは、(後述する)バックアッププラグインなどのことを指しているのかな?
なお、既存のHudsonの設定をそのまま引き継ぐこともできます。単純にWarファイルを入れ替えるだけでオッケー。その際、不整合がある設定/プラグインがある場合は、警告が表示されます。
試してみる
ということで、起動して簡単に試してみた結果を貼ってみます。
ちょっと面白かったのは、HudsonのUI上からライセンス登録ができること。最初に起動したときに、下記のような画面でライセンス登録できます。
ライセンス登録がすむと、以下のような見慣れた画面が出てきます。ちょっと違うのは、ライセンスの有効期限が画面下部に表示されていること。有効期限は60日ですが、多分有償契約を交わすと延長もしくは無期限にできるかと思われます。
プリインストール済みのプラグインは、こんな感じ。FindBugsなどの解析・レポート出力プラグインや、Git/MercurialなどのSCM連携プラグインなどがインストールされています。
管理画面を見てみると、2つほど見慣れない項目があります。"Manage License"と"Manage Backups"。後者はまだ用意されていないらしく、リンクをクリックしても404が表示されます。
"Manage License"をクリックしたときの画面。起動時に登録したライセンスは、以下の画面で管理されている模様。インポート・エクスポートができるかどうかは試していません。
欲しいもの
考えている人も少なくないと思いますが、ICHCI(Hudson)が稼働するサーバも込みで提供してくれるプランが欲しいですね。
Hudsonはかなり楽にセットアップできることもあって、(物理的・仮想マシン問わず)Hudsonが稼動するサーバ自体を用意することが相対的にハードルが高くなってる気がします。そうなってくると重要度が上がってくるのが、サーバ自体の調達・管理コスト。
CIサーバでは重いビルド処理を行うこともあり、ある程度高スペックなマシンが必要になります。そうすると、単純に使わなくなった古いPCをあてがうというのでは、厳しいんですよね*1。
というわけで、サーバも含めて面倒見てくれるようなサービスを提供してくれないかなぁ。。。
*1:Hudsonではスレーブを簡単に用意できるので、スレーブを多数用意するというのも一つの解ではあります。ただ、スレーブが増えるとそれはそれで管理も大変になります。