「ザ・コーチ」を読みました

購入のきっかけは、1on1などに組織的に対応するフェーズになってきたことで、今回2018年の年始目標を立てるのに読み返しました。

ザ・コーチ

ザ・コーチ



第2章 目標の達人への道

目標設定における、各言葉の定義とその関係性。細かいところはおいておいても、この図は関連を表すのにすごくわかりやすかった。合わせて、一番低レイヤの「目標」は具体化させるときには大事だけど、それだけではモチベーションがわかないので、「目的」や「ゴール」さらには「ビジョン」もセットで考える、というのはそうだよなあと。

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第3章 価値ある恩恵

↑の「目的」や「ゴール」を明確にしておくと、どういう恩恵があるかどうかについて。色々触れられていたけど、この辺が今の自分にしっくりきたかな。

  • 「目的」や「ゴール」に自然と意識が向くので、情報をキャッチしやすくなる・学習意欲が高まる
  • 「目的」や「ゴール」に向かう過程で、選択力・決断力・集中力が増し、パフォーマンスが出やすくなる

確かに、この辺定期的に思い出さないと、すぐ忘れちゃうんですよね。

第5章 始まりの日

Q : 組織において部下にゴールを設定する時のポイントは何か?
A : 会社の目標と個人の目標の接点を見つけて共有する

Answer はもっともなことなんだけど、どこまで接点を見つけることができるんだろうというのは、ちょっと疑問にも残った。完全にトップダウンでの目標設定よりはもちろんましだけど、接点を見つけるにも見つけられないときもあるだろうし。まあそれがずっと続くようだったら、色々ミスマッチということでそもそも論になるので、そこまでいかないケースをできるだけ拾い上げるということかな。

第6章 真実が姿を現す時

行動計画表として、下記のようなものが例示されていた。こういうの、いいよね。全体像の中で、今どこまできているかが分かりやすい。今の自分はここまでは作ってないけど、機会を見て作ってみてもよさそう。

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あと、目標設定時のTIPSとして、こういうのが。やった or やらないのTODOもではなく、状態を表す目標文にすべきとのこと。少し気をつけてみよう。

「たとえば、やるべきことを目標にしてしまうと、自分への問いかけは、『今日はやるべきことをやったか?』という閉じた質問になってしまいます。すると、その答えは、『やった』か『やれなかった』ということになります。これだと、発展や成長が感じられないと思いませんか?」」


「はい。確かにそうですね」


「本来の目標とは、作業を消化することではなく、効果的に行動したり、行動から学習したりするための指標です。目標を、目的やゴールに対する通過点や到達点だと考えれば、そのプロセスで自分に問いかける質問は、『今日、僕は目標に向けてどんなことをやったのだろうか?』とか『もっと効果的に進むためには、どうすればいいだろうか?』という開かれた質問になるのではないでしょうか。これこそが重要なのです。・・・」

第7章 自分に正直に生きる

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<価値観を知るための言葉リスト> というのがあった。それで思い出したけど、持ち味カードというのを某コーチが使ってたのを見て、これ引き出しの一つとして使えそうだなーというのを改めて思い出したんだった。使い方見るに、1on1やチームビルディングの一環としても使えるし、採用基準作りなどにも使えそうなので、一度試してみようかしら。

www.delight-c.com


最初読んだときはちょい期待はずれだったかなーと思ったけど、実践する際にはかなり参考になった本でした。タイトルにあるコーチのHowToというよりは、目標設定のやり方というのが大きなところ。これを、まずは自分の中でちゃんと消化しつつ、広げていけたらいいな。

あ、最後まで読んで、本の中で取り上げられたワークシートが公式サイトで公開されているのに気づきました。さくっと試すのに、今度機会があったら使ってみよう。