自分の立ち位置

心引かれるページもなく書くことも思いつかなかったので放置状態でしたが、一昨日ぐらいの会社の研修で少し思うところがあったので久しぶりに更新してみます。


研修は「報連相」について。まぁ、報連相自体は別にどうでもいいです。

研修で「報告・連絡・相談についてそれぞれ見解を述べよ」というグループワークがありました。そこで、グループの人と話すうちに「これは図でまとめた方が分かりやすいのでは?」と思ったので、とりあえず脳内でまとめたものを簡単にスケッチしてみました。それをグループの人に見せたところ結構評判がよかったので、発表の際にもそれを用いて発表しました*1

さすがに、コンテキストを共有していない他のグループの人に、図を見せただけで分かるというほど洗練されたものを作る時間はありませんでした。しかし、言葉だけで説明するより図を使った方が表さんとしてることを直感的かつ体系的に理解できるし、皆の印象には残ったでしょう。もちろん、その図が正しいかどうかはまた別の問題ですが。

至らなかった点を反省しつつ、「自分が上司・会社・顧客それぞれに貢献できることと、貢献することによって自分が得られるもの」という最後のグループワーク。この際にも登場人物(自分・上司・会社・顧客)の関連を図示できるような構造化が閃いたので、それもスケッチしてグループの人の意見を求めました。その図も大体理解できるということだったので、これも発表の際に参照しながら説明しました。

今回は他のグループの人たちにも概ね理解してもらうことができ、他のグループの発表の際にぱくられるという事態まで起きました。みんな大爆笑でしたし、自分のアイデアが他の人に採用されたというのはうれしかったですね♪


で、上記を踏まえて本題。

最近、自分の強みはどこだろうと考えています。言い換えれば、どこを立ち位置とすべきか、どこを目指すべきか。

純粋な技術力だけで生き延びる実力はないのは重々承知。大学時代は友達とは進もうとするベクトルが違うのがあってそこまで感じませんでしたが、働き出してから自分がいかに井の中の蛙だったのかを実感しています。PC暦20年とか、アンチウイルスソフトに自分が昔作ったウイルスが検出されたとか、一体何すかそれ…。話を聞くたび、いつも一人でへこんでます。

上には上がいるこの業界で生き延びるために、技術力+αとなるものをしっかり考えていかないといけません。この「α」に当たるものの一つとして、物事を構造化する能力が挙げられるのかなと。上記の例のように、物事を分類・構造化して図示することは結構好きだし、苦手ではありません。

将来的には、流行ですがITアーキテクトを目指しています。そして、ITアーキテクトの主要業務であるアーキテクチャ設計には、この構造化能力が欠かせないと考えています。個々の要素技術のことだけを知っていても、闇雲にそれら要素技術を適用するわけにはいかず、システム化の対象を構造化した上で適切な技術の取捨選択が必要だからです。構造化ができていない、もしくは間違った構造のままシステム化すると、よく言われるように、「プロジェクトが火を噴く」とか「デスマーチ」とかにつながるでしょう。


というわけで、+αを伸ばす努力をしようと思っています。業務に当たるときも、現在の構成は本当に適切なのか、もっといい分類・構造はないかどうかを常日頃から考えておくように。

自分の頭で考えることと並行して、先人たちの考えの学習も行わないとですね。引き出しが多いということは、それだけよりよい適切な解が見付かる可能性が高まるということですから。

この観点で言うと、デザインパターンをはじめとした各種パターンの考え方は勉強になります。そもそもパターン自体、さまざまなものをきれいに構造化したものですからね。


長くなった上に、いろいろ論点がぶれまくったな。いつものことですが。要点は「技術力+αを考えておかないと生き残れない。αになりうるものの一つとして、物事を構造化する能力が挙げられる。」ってところかな。

*1:SEという職業病でしょうか、クラス図を使ったのはご愛嬌ということで。シーケンス図も作ってみたのですが、いまいちしっくりこなかったのとこれ以上痛い人になっても嫌だったので、あえなくお蔵入り…