Jenkins World 2017 の感想
↑のブログでは伝えたい内容を絞るのと速報性を大事にして、Jenkins World自体の感想を後回しにしたので、こちらから。
主な目的
受賞式に出るというのも一つの目的ではあったのですが、それ以外では主にこの辺。
- 海外のカンファレンス(特にネットワーキングとかブースの)の雰囲気を感じ取る
- 現在の英語力を実感して、気合を入れる
どちらかというと、セッション自体はまあ少し優先度落とし目で。発表内容だけなら国内でも見ようと思えば見れるので、現地に行かないと味わえないことを中心に見てきたかった感じです。あと、僕そもそも国内でも旅行あまり得意じゃないので、観光のことはそれほど・・・
カンファレンス前日(8/29)
着いたら、まずはJenkinsコミッターのアンカンファレンスに顔出し。午前中からあってたみたいですが、僕が到着したのは16時ぐらいだったので、ほぼ終わりかけでした。
終わった後は、川口さんに話しかけると、他のコミッターを紹介するよと言われて、まずは近くにいたDocker社の人?Docker Pipeline Pluginの人?と一対一で話すことに。わーお。何話したっけな。「仕事何やってるの?どんな会社?」って聞かれたので、「ソフトウェアエンジニア時々プロジェクトマネージャー。Cacoo出してる会社で、他にはITSとかチャットとか、大体アトラシアンと似たようなサービスを提供してるよw」って答えた気が。で、その流れで、「ITSやチャットって何使ってる?」って聞いたら、「GitHubとかSalesforce、slackとhipchatと、あとはJenkinsコミュニティではIRCだよね、ははは」みたいな感じだった、はず。
で、「バッグとかもらった?もらってないなら持っていっていいよ」って言われて、ボストンバッグと帽子をゲットしてきました!
その後は、Blue Oceanのproduct manager?とGit?SCM APIの誰か?あまり覚えてないけど、その二人が話してるところに。「自分がメンテしてるBacklog Pluginを、GitHubやBitbucketみたいに、Blue Oceanに対応させたいんだけど、どうすればいい?」って聞いたけど、「よく分からないんで、IRCで聞いてみてよ」みたいな回答だった、多分。
で、その後は、Welcome Receptionで、スポンサーブース巡り。ブースの人英語はやーいと感じたけど、こっちがゲストなので何とか説明しようとしてくれる。なので、この機会にガンバった。なぜか、どこかのブースで昔日本の大学の英語教師をやってたって人がいたのですが、その人はさすが慣れてて、僕でも聞き取りやすく言わんとしてることも分かってくれました。
戦利品はこんな感じ。ステッカーは貼らない派なので、最低限だけしかもらってきてません。Tシャツは好きなので、なるだけ回ってきました。あとは、ハンドスピナーとかちょいちょい。
その後は、Autodeskで、国外から来た人とカンファレンススタッフの数名で、International Programに参加。日本からはテクマトリックスさんから2名きてたけど、ここで日本人で固まってもしょうがないので、到着後は基本別々に動いてました。Autodeskのギャラリー内には色々おもしろいものがあったので、それきっかけで "What is this?" "How do we use this?" って話しかけて、そこから "Where are you from?" "How many people do you use Jenkins in your team?" とか、定番の質問にもっていけたので、まだ話しやすかったです。
9時過ぎにあがって、1日目はこんな感じ。
カンファレンス1日目(8/30)
Morning Yoga が早朝6時からあったので、せっかくなので参加。5分前に行ったら先生入れて2名しかいなくて、どうしようかと焦った。結局10名弱来たけど。ホテルの中庭であって、ちょっと小雨も降ってて寒かった。写真は、今回用のヨガマット。
その後は、ちょっと落ち着いた後にbreakfastの時間。さすがというか、いっぱいあった。
で、ようやくキーノート。の前に、何かいっぱい手が込んでるCG映像が出てきた。ひとまず一つだけ。
最初は川口さんのキーノート。内容は、"Jenkins 1.0 ~ Jenkins 2.0 ~ Blue Ocean" に沿ってふりかえって紹介する感じ。
- Jenkins 1.0 : 最初は川口さんのチームで、Hudsonを使い始めるところから。まだこの時代は、特定のエンジニアの情熱ベースでCIを整備するところ。
- Jenkins 2.0 : プラグインを適切な組み合わせを自分で探してインストールする形から、ある程度プリセットされたのを提供する方式へ。複数あったFreeStyle Jobを1つのPipeline にしたり、Jenkinsを再起動しても適切な形でPipelineを再実行できたり。
- Blue Ocean : Blue Oceanのproduct managerから、非エンジニアも分かりやすいようなUI/UXを提供するものとして、Blue Oceanを提供しようとしてるよっていう説明。
その後は、CloudBees CEOのSachaのキーノート。Cloudbeesの提供してる有償のJenkinsサービスや、Accenture やらDockerやらAWSの人が出てきて話した後、CloudBees Jenkins Advisorというフリーの診断ツールがリリースされたよという報告。
あと、途中で多分VSMのこの画像が出てきて、VSMとJenkinsでのPipelineのマッピングみたいなのが紹介されてました。自分の中で二つが結びついてなかったけど、ちょっと考えると関連して考えるべきだよなーと思って、なるほどーと思った感じ。
キーノート終わったあとは、スポンサーブースをまた回ったり、セッション聞いたり。スポンサーブース回ってる途中で、ちょっとしたステージが用意されてるところで各スポンサーによる15分程度のデモが代わる代わる行われてて、それはいい設計だなあと思ってました。デモは多少離れたところからでも見えるように大画面ディスプレイが備えられていて、そのデモで気になればブースに聞きに行こうとなるので。
で、セッションの方ですが、致命的なことにほとんど聞けてません。。。時差ぼけ&アルコール&英語などでかなり眠くて、ちょっとセッション出てもすぐ意識が飛ぶ、疲れたのでソファに横になったら1時間以上寝てしまうとかとか。。。2泊しかしないという割りとタイトなスケジュールしか組めなかったのもあったのですが、今度からはもうちょい余裕持たないと、結局参加しても集中できずにもったいないなあという反省です。
ただ、セッションは、全体的にはそこまで国内と大差ないんじゃないかなーと、何となくな印象。サマリーとか、インフラテスト周りのセッションをちょっとだけ聞いて判断してるだけですが、日本でのユーザーカンファレンスの内容でも十分遜色ないんじゃないかなと、勝手な判断。次はぜひ日本からもスピーカー出るといいですね。
後は、2日目の終わりにまたスポンサーブースのところでReceptionという名のネットワーキング。前日とそう大差ない内容だったのと、ライブがあってうるさくて話もしづらかったので、ここではもう早めに切り上げました。こういうのがいいって人もいるだろうけど、話できないほど大音量での音楽はあまり好きじゃないんですよねー。
カンファレンス2日目(8/31)
Jez Humbleによるキーノート。どこかで聞いたことある名前だなと思ったら、"The DevOps ハンドブック"とか"リーンエンタープライズ"とか"継続的デリバリー"の著者ですね。継続的デリバリーしかまだ読んだことないけど、他の二つも読みたいと思ってたところでした。
Jez Humbleからは、Business / Engineering / Operationsという流れがあるフローの中で、Engineeringだけスクラムとかやってアジャイルになっても意味がないよ、周りも含めてアジャイルになっていかないとね、みたいなものを丁寧に説明してくれてました。この辺は、まあDevOpsとかの界隈ではよく言われてることだろうけど、それを改めて説明してくれて、知識のいい整理になった感じ。
よくまとまってたので、キーノート資料が公開されるとすごく助かるんだけど、まだ出てないみたいですね。
その後はお待ちかね、Jenkins World Awardsの授賞式です。streaming でうちの会社の人も何人か見ててくれたみたいですが、自分が初っ端でかなり緊張しました。
壇上降りてパシャリ。
その後は、またセッションとスポンサーブース巡り。セッションは、"Scaling Jenkins with Kubernetes"と"DevOps at Enterprise Scale"というやつを見に行きました。前者は、自分がついたあとはほぼデモで、何やってるか分かりやすかったけど、ちょい手際が悪く感じた。後者は、Hewlett Packard Enterpriseで作ってるALM Octaneというツールの紹介。Jenkinsと連携して動かすことができるのかな。自社ツールの紹介という時点で、ちょっと興味度が落ちました。
ブース巡りでは、Jenkinsのバスと撮るの忘れてたので、このタイミングで取りに行きました。写真待ちしてると、何人かが "Congraturations!"って言ってくれたのは、素直に嬉しかったですね。せっかくなので、"Thank you!"以外にもうちょい話膨らませられるとよかったのですが、力不足で叶わず。。
最後は、再度のInternational Programで、幾つかのテーブルに分かれてLunch食べながらフリートークをするというやつ。テーブルごとに、"Continuous deployment with Docker"とか"The Twelve-Factor Pipeline"とかお題があって、Cloudbeesの人がホスト役として各テーブルに座ってる中、興味があるお題のテーブルに座って話すというやつ。ここでは、"Plugin/upgrade stability"というテーブルに座りました。
で、これが最後の鬼門。数人でのフリートークなんて、英会話初心者にはかなりつらかった。1対1だと相手がまあだいぶ気遣ってくれてゆっくり話してくれたり何度も聞き直してくれたりするんだけど、数人で話されてると全然ついていけん。かつ、お題もちょっと難しかったので、自分が考えたこともうまく伝えられず、かなり凹みました。。。
帰り際には、グッズとして何故かサンダルをもらった。
カンファレンスは夕方まで続いてたのですが、飛行機の時間があったためにここで撤収。そういや、カンファレンス期間中、壁にペイントしていくエリアがあったのですが、帰るときにはだいぶできあがってました。
サンフランシスコの町並み
以前ハワイは行ったことあるのですが、これが初のアメリカ本土上陸でした。
JALを使ったのですが、機内でも有料のWifiサービスがあったので、その場で契約。雲の上から機内食とか撮ってつぶやいてました。一段落したら、チャット見たり先週のアクションのふりかえりしたり。まあいつも通りな感じです。
着いたら、BARTと呼ばれてる電車で、空港からホテルへ。土地勘まったくないけど、日本出国前にレンタルしていたモバイルWifi & Google Mapsの力を借りながら歩いていきます。着いた日は温度も低かったらしく、ちょっと寒いなあと感じた。写真は、BARTから撮った風景。もろボケです。
基本カンファレンスがあるホテルにこもりきり&カンファレンスに参加してたので、ほとんど出歩く暇もなかったのですが、さすがにそれもあれかなと思って、2日目の夜にちょっとだけ出ました。サンフランシスコ、一歩路地間違うとかなり危険だよみたいな前情報があったので、かなりビクビクしながら。
授賞式のための身だしなみとしてのひげ剃りと、海外出たらその土地のソウルフードを食べたくなるのでラーメンを買い出しにコンビニへ。ラーメンが何か薄い気がしたのは、水入れすぎたかな?箸 or スプーンもらうの忘れてたので、インスタントコーヒーについてたストローらしきもので食べる羽目に。。
帰る日は、結構晴れて少し暖かった。路面電車なるものも走ってましたが、もちろん乗ってません。
空港に戻って、急遽海外に行くと決めて迷惑をかけた家族に対して、お土産購入。子どもには飛行機や電車のおもちゃを買ってきて、妻には一番単価が高いGODIVAの限定チョコレートを。こういうところで、ポイント稼ぎです。
あとは我が家恒例の、家族おそろいのTシャツ。一番下の子どもはイヤだといってきてくれませんでした><
お金的なところは、ほとんどお土産になりました。ご飯はカンファレンスで朝昼晩ともにほとんど出るので、使ったお金は交通費とコンビニで、それでも多分30ドルぐらい。100ドルくらい?をなんやかんやのお土産になったので、お土産をもう少しコンパクトにできれば30ドルで暮らせた感じですね。
目的達成できた?どうだった?
すごくよかった、最高!と手放しで言えるほどではないですが、来てみていろいろ感じるものはあったなと思いました。例えて言えば、ディズニーランド的な非日常な世界を味わった感じ。
ネットワーキングパーティーやキーノートなど、カンファレンスの細部に対するコストのかけ方が違う。自分が携わったJenkinsユーザカンファレンスは基本ボランティアだったのでまあだいぶ違うし、いくつか出た日本の企業主催の大きなカンファレンスともちょっと違う気がする。もう一つ非日常感というか、スケールが違う感じ。一度こういうイベントのスタッフに携わってみたい。大変そうだけど。あと、いいなあと思ったのは、聴覚障害者のために手話で解説する人が準備されてた。
英語については、まあそうだよねというか案の定というか。カンファレンスに参加すると決めたのがお盆前ぐらいで、そっから焼け石に水程度かもとは思ったけどDMM英会話を始めたんですよね。で渡米前に10回以上レッスンやって、英語を話すことの抵抗感はだいぶ薄れてはいました。が、まあ実際カンファレンスで人と話すと、全然ついていけないですね。英会話の先生は拙い英語を聞くのもこっちに合わせてゆっくり話すことも慣れてるけど、まあ普通の人はね。
どこまでを目標とするかにもよりますが、英語はやっぱもうちょいやらんとよねと。せめて、こういう場でちゃんとコミュニケーションできるぐらいは。今後英語圏の人や文化と関わること多いだろう&多くしていかないとだろうし。
カンファレンス自体については、Blue Ocean推しだなというのと、DevOps系のセッションがすごく多かったなという印象。自作プラグインをBlue Ocean対応させるのもやっておかんと、本体のトレンドについて行けなくなりそうだなーけどちょい大変そうだなー、という感じ。
こちらからは以上です。この勢いのまま、また勉強会とかユーザーカンファレンスもやりたいですね。他にも声があがるとより一層やるぞという決意が固まるので、やりたいーという人がいたらぜひぜひ声をあげてもらえると。