つれづれなるままに、SaaSについて考えてみました
たまには、自分が考えたことをさらけ出してみる。お題は、自分(&今の会社)が目指すべき方向性。先日取り上げた、XMLコンソーシアムの提言書の中のWebAPI公開による収益モデルを読んで。
(今の会社もそうですが)SIerの事業は、パッケージ・受託システム開発からサービス指向に流れています。なかでも、ネットワーク経由でサービスを提供する、古くはASPで今はSaaSとよばれるものは、様々なメリットからその将来性が期待されています。
と、ここまでは別に新しくも何ともない話。で、SaaSの流れの中で、どういう立ち位置があるのかというのが、以下。これも、上記の提言書の内容をまとめただけ。
- WebAPI提供者
- SaaSの軸となる何かをネットに公開して、WebAPIを提供する
- WebAPI利用者
- WebAPI提供者から提供されているAPIや、自社で保有している製品・技術を組み合わせてシステムを構築する
- エンドユーザ
- SaaS・Webサービスの恩恵を受ける人(w
もちろん、WebAPIを提供していないタイプだったならば、中間のWebAPI利用者は存在しませんが。
で、ここからが自分の意見。特徴を自分なりに考えてみました。
特徴 | 製品 | ビジネスモデル | 求められるスキル | |
---|---|---|---|---|
提供者 | パッケージ的なコア資産を持つ | Salesforce Google Apps etc |
制限少ない | パッケージ開発力 インフラ周り |
利用者 | システム構築のすり合わせ能力有 | マッシュアップサービス SynchroMax etc |
制限多い (APIの商用利用が許されない etc) |
アジャイル的なアプリ開発力 |
で、正直提供者となれるのは、一握りしかいないかなというのが感想。上述している通り、提供者には何かしらのコア資産を持っていないといけません。が、中途半端なものだと、今ではGoogle製品をはじめとして無料で質が高いものがゴロゴロ転がっていますので、それと競争して勝たないといけません。
その点、利用者サイドでは、様々なWebAPIなどを連携してシステムを構築する力が求められます。これって、SIerがやってきたことではないのかな?だとすると、こちらの道から入る方が、SIerとしては強みを生かしつつやっていけるのでは!?と思いました。この仮定が正しいのであれば、自分の強みとも合致しそうでよりやる気が出てきますし。
とはいえ、元となるWebサービスやWebAPIの著作権が明確でない or 商用利用が許されていないなどで、なかなか企業がビジネスとして乗り上げるにはまだまだ厳しい感があるのも事実ですね。ただ、SalesforceのAppExchangeのように、提供元の方でマーケットプレイス的なやつがmもっと展開されてくると、事情も少し違ってくるのかなと。
電車の中などで思いついたことを徒然なるままにまとめただけです。なので、激しく勘違いや思い込みもありそう。突っ込み求む!
ちなみに、友達にちょっと話したところ
WebAPI利用者でやっていくのは競争が厳しそうだよね。
との意見も。あー、それもそうですね。みんなすぐに思いつきそうっちゃ思いつきそうですね…